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シドクリ通信第114号

  • shido-clinic
  • 10月27日
  • 読了時間: 5分

【はじめに―猛暑の夏に思うこと】

 今年の夏は記録破りの猛暑でした。気温が体温を超える日もありました。高田馬場駅からクリニックまで歩くことができず、タクシーに乗ってきた人もいます。一方で、電気代の節約のためクーラーを使わずに生活しているという人もいました。まったく恐ろしい時代になってきたものです。

 クリニック内の室温調節は夏の重要な課題です。当院では①クーラー②扇風機③外気④飲料水の4点を組み合わせて対処しています。適温は人によって様々です。クーラーの冷気や扇風機の風が好きな人もいれば、生温かい外気が好きな人もいます。飲料水が不可欠という人もいます。待合室では自分が好きな場所で最も快適だと思う方法で過ごしていただきたいと思います。

 閉めきった方が、冷暖房効率は良いのですが、まだまだコロナが流行っており、油断できません。時間通りに診察し、待合室が混雑しないようにすることも大切だと思っています。

 

【戸山公園の春と、紫藤先生の懐】

 今年4月より、紫藤クリニックで心理職として勤務しております秋田修斗と申します。勤めて以来、紫藤先生のやわらかな佇まいとユーモアに、日々肩の力が抜けていくのを感じています。お食事をご一緒する際に、折々にお話を伺う時間は、私にとって学びであると同時に、ほっと息をつける小さな休憩でもあります。拙い発言や偏りがあるときにも、先生はそれを叱責ではな

く対話へと変えてくださる――その懐の深さに触れ、私はすっかり先生のファンになってしまったのだと思います。時には、自分が支えられている側なのだと気づかされ、患者さんの気持ちに思いを寄せる手がかりにさせていただいています。

 業務ではカウンセリングの他に、各種の心理検査・人格検査を担当していますが、人の「性格」を言葉に定着させるむずかしさを、日ごとに痛感しています。伝えたいことを大切にし過ぎて冗長になったり、文体の重心が揺れてしまい、まとまりを欠いたり。そのたびに、どうすれば読み手に誠実で、かつ簡潔に届くのかを考え直しています。ひとつひとつの文を磨いていきた

いと思います。

 お昼休みには、ときどき戸山公園まで足を伸ばします。近くのパン屋で買ったパンを頬張りながら、春には、光に透ける若葉や、公園で遊ぶ子どもたちを眺めていると、胸の奥にやわらかな余白が生まれます。

 社会人としての経験はまだ浅く、行き届かぬ点も多々あるかと思いますが、力を尽くしてまいります。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。


【2度目の大阪万博】(紫藤昌彦)

 9月下旬の3日間、大阪万博に行ってきました。応募したパビリオンの抽選は全滅し、入場10分後から可能となる応募も落選し、途方に暮れていました。会場には修学旅行や遠足の小中高生も多く、人が多過ぎて真っ直ぐ歩けず、足が疲れて棒のようになりました。会場内にはインドやヨルダンのような独立した建物と、コモンズという建物内に間借りした小さな国の集合体があって、パビリオン全滅組はコモンズ内の国々を回るか、予約不要のパビリオンに1-2時間並んで入るか、大屋根リングをひらすら歩くか、日陰で休んでコンビニで買ったおにぎりを食べるかといった行動になります。それでも私は2日間でミクロネシア、イスラエル、ウクライナ、バングラデシュ、インド、アゼルバイジャン、モーリタニア、大日本印刷のクラゲ館などを見て、ポーランドのレストランに30分並んで肉料理を食べ、ズブロッカ(ウオッカ)のソーダ割りを飲むことができました。

 3日目は夕方の新幹線の時間まで市内観光でもしようと思っていたのですが、急遽思い立ち、1970年大阪万博の舞台・万博記念公園に行ってきました。千里中央駅を出ると、モノレールの車窓から太陽の塔が見えてきました。55年前の1970年、私は高校生でしたが、親戚の叔父らと一緒に東京から車で大阪万博に行ったのです。高度経済成長期に開かれた万国博覧会で、千里の丘は未来都市に変貌しました。

 当時の万博会場にはシンボルゾーンを覆う大屋根があって、大屋根の中央の穴から太陽の塔が頭を出していたのです。そして今、万博記念公園に聳え立つ大きな太陽の塔に再開し、感動を新たにしました。現在は広大な草原に堂々と立ち、私たちを見守ってくれているようでした。

 

【大阪から帰って】

 大阪から帰って、大阪万博のオフィシャルテーマソングを聴いてみました。コブクロらしい素晴らしい曲です!「♬子供達が変えてゆく この地球(ほし)の続きを」というフィナーレが私たちに大いなる希望を与えてくれます。また、「♬こんにちは 桜咲く」という明るいフレーズは1970年大阪万博「世界の国からこんにちは」のオマージュになっています。この三波春夫さんの歌には35回の「こんにちは」が出てきて「握手をしよう」で結んでいます。人と出会うこと、仲良くすることの大切さを歌い上げているのですが、それにしても最近の世界情勢はいったいどうなっているのでしょうか?世界中の人々が集まった万国博覧会が世界平和をもたらす原動力になることを心から期待しています。

 

【お知らせ】

・当院は保険医療機関です。受診時にはマイナ保険証を持参し、カードリーダーで資格確認をお願いします。

・文書料に関して、待合室に代表的な文書料を掲示していますので参考にしてください。特殊なものについては受付にお問い合わせください。

・12月29日(月)から1月3日(土)まで年末年始休診とさせていただきます。

 
 
 

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