シドクリ通信第98号
【主治医の第一声】 『メンタルヘルスマガジン・こころの元気+』(コンボ刊)は当院で定期購読している雑誌で、バックナンバーが待合室のラックに刺さっています。その2021年8月号は「担当医のどうですかって何?」という特集でした。冒頭の木村きこりさんの漫画にあるように、診察時の担当医の第一声がテーマです。私は「〇〇さん、どうですか?」という言葉で診察を始めます。長年、患者さんに発している第一声ですので、私の習い性になっています。 アンケート調査の結果によると、主治医からの質問として「どうですか?最近どうですか?」を上げた人が断トツの一位。次いで「眠れていますか?」「何か気になることはありますか?」「困っていることはありますか?」と続きます。 「利用している医療機関の形態や規模は?」という質問に対しては、クリニックが54%、他科併設の病院が30%、精神科の単科病院が15%で、クリニックが半数以上を占めています。私が若い頃は現在のような精神科クリニックはほとんど存在せず、精神科と言えば総合病院精神科か精神科病院でしたので、外来の精神科医療も随分変わったもの