シドクリ通信第102号
【はじめに】 患者さんから就職についてしばしば質問されます。そこで、私が「統合失調症日記2」に寄稿した文章に若干修正を加えましたので掲載させていただきます。精神疾患全般について当てはまる内容になっています。 【精神障害患者さんの就職】 1.精神障害の患者さんの就職状況を教えてください。 私の診療所の場合、障害者雇用も含めて就労している人は約20%、福祉的就労(就労支援施設などで福祉サービスを受けながらの就労)をしている人は約30%です。残念ながら半数程度の人は就労していませんが、家業や家事の手伝いをしている人もいますので、全体の70%くらいの人は何らかの仕事をしていると思います。しかしこれは医療機関の立地(都会か地方か)や性質(どんな患者さんを扱っているか)によっても異なると思います。 2.精神障害の方が働く時に困難だと思われること、気をつけることはありますか? 頑張りすぎない、無理をしない、余裕をもった計画を立てる、短時間勤務からスタートするなどが大切だと思います。 3.どんな職業・働き方が向いていると思いますか? 定型的な単純作業が向いている