シドクリ通信第96号
【はじめに】 コロナ禍が続く中、二度目の桜の季節が過ぎました。流石に人々の我慢も限界と見え、高田馬場の駅前で「路上飲み」する若者たちの姿がしばしばテレビで放映されています。ワクチン供給の遅れにはうんざりさせられますが、私は4月下旬に医療従事者枠で第1回目のワクチン接種を受けることができました。まだまだ収束には程遠いと思われますが、政府には今までの知見を集約して最善の対策を講じてほしいと願っています。 【テレワークの功罪】 テレワーク、オンライン、リモート、web。名称はいろいろありますが、要はコロナ禍で始まった仕事の仕方です。これらは、やむなく導入されたものですが、今やこの時代の必須ツールになってきました。私は診療こそ対面で行っていますが、夜間や休日に開かれる学会・行政・医師会・診療所協会などの会議や、製薬会社主催の講演会などは、すべてテレワークになりました。 テレワークには功罪があります。「功」は何と言っても感染対策に有用だということ。人と会うことなく自宅で行える仕事は、コロナ時代には打ってつけです。移動が必要ないのも大きなメリットです。「罪」