シドクリ通信第95号
【はじめに】 ダイアモンド・プリンセス号の集団感染から一年が経過しました。新型コロナは二年目に入り、新規感染者数に減少の兆しが見えてきましたが、医療ひっ迫の結果として自宅療養中に亡くなる人が増えています。加えて変異ウィルスの存在も不気味です。皆さまも不安で不自由な生活を送っていると思いますが、私たちは今後も感染対策に努めていかなければなりません。しかしそれは人と人との接触を減らすことを意味し、精神医学的には難しい選択を強いられることになります。状況は予断を許しませんが、メンタルヘルスの維持のためには孤立を避け、たとえ直接会えなくても人とのつながりを大切にしてほしいと思います。 さて、1月8日には二度目の緊急事態宣言が出されました。周囲を見回すと、多くの会社がテレワークとなり、夜の街は閑散としてきました。以前、自分が身を置いていた病院や保健所の現状も気になるところですが、今の私は自分の仕事だけで精一杯です。病気にならないように注意しながら、愚直に自分の仕事を続けることが最も大切な社会貢献であると信じています。 本年もどうぞよろしくお願いします。 【