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シドクリ通信第87号

February 8, 2019

【はじめに】

 あけましておめでとうございます。

 年が明け、平成の終わりが近づいてきました。皆さまにとって、平成とはどんな時代だったのでしょうか。

 私はこの地に開業して22年、精神科診療所としてそれなりにやってきたと思います。地域連携を重視しながら自分の身の丈に合った医療を行ってきました。反省することも多々ありますが、地域に対して一定の医療サービスは提供できたと考えています。

 本号は平成最後のシドクリ通信となります。来たる時代は何が待ち受けているのか、まったく想像もつきません。皆さまの新時代の平安をお祈りしたいと思います。

 

【Find my Tokyo】

 東京メトロの“Find my Tokyo高田馬場_アジアの深み”編が放映されています。イメージキャラクターを務める石原さとみさんが高田馬場駅に降り立ち、アジアの店を巡ってその国の言葉を呟きながら深みにはまっていく1分間CMです。JUJUという女性シンガーの歌う“メトロ”も映像に合っています。今年の新宿区の成人式では外国人が約45%を占めたそうです。新宿区は近未来を先取りしている町なのだと思いました。

 その石原さとみさんはフェルメール展の音声ガイドのナレーションを務めていますが、その最後に「日常を描いているフェルメールは現代のSNSかも知れませんね」と語っていました。ここで言うSNSとはインスタグラムのことでしょうか?生涯で35作品しか残さなかったフェルメールがSNSに例えられるとは、不思議な時代になったものです。

 

【コンビニ人間】

 芥川賞受賞作「コンビニ人間」の文庫本が出たので読んでみました。主人公の女性はコンビニ店員をしています。コミュニケーションが苦手で言葉通りの対応しかできない人です。コンビニで表情や挨拶の練習をして、マニュアル通りに仕事をしています。しかし年齢とともに世の中が求める「普通」の基準が違ってくるのを感じます。ひょんなことからコンビニで知り合った元店員の男性と同棲生活を始めますが、それは世の中が求める「普通」に近づくためでした。

 これは作者の村田紗耶香氏がコンビニエンスストアで働いた経験を基にして書いた小説です。作者は『コンビニに育てられる』と表現していますが、発達障害と思しき女性が社会に適応していく様子に興味を惹かれました。

 

【スマホを落としただけなのに】

 私はスマホを持っていません。ガラケーが壊れたら買おうと思っているのですが、壊れないのでそのまま使っているのです。しかしスマホがないと不便だと感じる場面が増えてきました。昨年のペイペイ騒動の時、真剣にスマホの購入を考えました。そんな折、たまたま目に留まったこの題名の映画を見てみました。

 スマホを落としたらどうなるのか?スマホが無事に返ってきたとしても、スマホの情報が盗まれているかも知れません。そのままスマホを使い続けるとどうなるのか?位置情報を設定されていると、自分の居場所が犯人に知られてしまいます。犯人があなたになりすまし、SNSに悪意のある書き込みをするかも知れません。友人・知人の電話番号、メールアドレスなどが犯人の手に渡ります。クレジットカードを不正使用され、身に覚えのない注文品が送られてきます。犯人に暗証番号を変えられ、スマホの画面が開かなくなります。あなたのプライベートな写真がSNS上に流されます。恋人関係や友人関係を破壊するのも犯人の思うつぼです。

 恐ろしい映画だと思いました。昨今のサイバー犯罪を思うと、現実に起こり得る話かも知れません。やっぱり当分、スマホの購入は止めようと思いました。

 

【妊婦加算】

 昨年4月から診療報酬を算定できるようになった「妊婦加算」が12月末をもって凍結されました。妊婦加算とは妊娠中の患者さんの診察に対して、標榜科を問わず一律に診療報酬を算定できるという制度です。

 精神科では患者さんが妊娠した時に服薬をどうするのかなど、医師として気を遣う場面も多く、私は理にかなった制度だと思っていました。しかし、SNSで「妊婦加算は妊婦税である」「少子化に逆行する」などの反発があったことで、にわかにこの制度の見直しが検討されました。

 確かにコンタクトレンズの処方まで妊婦加算を算定するというのは、どう考えても不合理だと思います。診療報酬は厚生労働省の諮問機関である中医協の議論によって決められていますが、国のルールをも変えてしまうSNSの恐ろしさを感じました。

 

【お知らせ】

・保険証は毎月提示してください。変更があった場合は受付までお知らせください。

・自立支援医療をご利用の方は、受診の都度、受給者証を提示してください。

・自立支援医療をご利用の方で保険証が変更になった場合は、お住いの地域の保健センターや役所への届出が必要です。

・処方箋の発行を受けたら処方内容に間違いがないかを確認し、早めに調剤薬局に提出してください。処方箋の有効期限は発行日を含めて4日間です。この間に提出ができない方は、処方箋の有効期限を延ばしますので、受付に申し出てください。

・受付で処方箋を受け取った方は、薬局に行く前に必ず内容をご確認ください。

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