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シドクリ通信 第77号

August 25, 2016

はじめに

 世界中のあちこちで凄惨な事件が続いています。フランス、ベルギー、トルコ、イラク、ドイツ、アメリカ、バングラデシュ、日本・・・。それぞれの事件のつながりはさほど強くはなさそうですが、世界中に不穏な空気が漂っているように思えます。

 そんな中、ポケモンGOが世界的ブームになっているようです。「戦争をやめて、ポケモンGO!」「パレスチナ自治区ガザでもホケモンGOは大人気」という雑誌のキャッチフレーズには驚きを隠せません。

 私はスマホを持っていないので経験できませんが、これが世界平和に役立つ存在になるならば、こんなに嬉しいことはありません。でも、くれぐれも運転中はなさらぬように。

 

障害者施設における殺傷事件について

 平成28年7月26日未明、障害者施設において障害者が襲われ、19人が命を奪われ、26人が負傷するという痛ましい事件が発生しました。被害に遭われ亡くなられた方々に、心よりご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様にお悔やみ申し上げます。また、怪我をされた方々の一日も早い回復をお祈りいたします。

 本事件は、多くの障害者やご家族、医療福祉関係者に大きな不安を与えましたが、このような事件が二度と起きないよう、十分な検証をする必要があると思います。報道によりますと、容疑者の入院歴等が取り沙汰されていますが、精神障害に対する誤った認識や差別が助長されないよう、マスメディア各機関には慎重な対応を求めるところでもあります。

 また、容疑者の事件前の言動から、批判の矛先が行政や病院、精神科医療に安易に向けられ、地域で暮らす精神障害のある方への差別や偏見を助長することがあってはならず、入院から地域生活中心の精神科医療という流れに逆行する動きが生じることがないように注意していかねばならないと考えます。

 この機会に、精神障害のある方が安心して地域で暮らせる社会の実現に向けて、大きな一歩を踏み出していかねばならないと考えます。

 

お知らせ

○行政機関から以下の指導が出されておりますので、よろしくお願いします。

 ・保険証は毎月提示してください。
 ・保険証に変更があった場合は、すみやかに受付までお知らせください。
 ・自立支援医療をご利用の方は、受診の都度、受給者証を提示してください。
 ・自立支援医療をご利用の方は、保険証が変更になりましたら管轄の窓口への届出が必要です。

 

ポジティブなコミュニケーション 1

 皆さま、こんにちは。臨床心理士の深谷です。今回は良好なコミュニケーションのコツをお伝えしていきたいと思います。

 私たちは、対人関係を持たない状況を作ることは難しく、対人関係で上手くやっていく必要があります。そして、対人関係を上手く作れることができれば、自分に対して肯定的な気持ちを持つことができたり、楽しい時間や充実した時間も増えるでしょう。しかし、私たちはそれぞれ別々の特徴をもった人間なので、2人以上の人と上手く付き合えることもあれば、上手く付き合えないこともあります。少しでも上手く付き合える関係を築けるようにするためのコツは、コミュニケーションに工夫を加えることです。

 CRAFT(Community Reinforcement and Family Training)では、依存症者の家族に対して行われるもので、依存症者本人が医療機関に受療する意欲を高めるために、家族がコミュニケーションスキルを学びます(※コミュニケーションスキル以外にもいくつか学ぶのですが、ここでは割愛させていただきます)。CRAFTは汎用性が高く、ひきこもり状態の人がいる家族、発達障害の人がいる家族に対しても使われています。このコミュニケーションスキルは、誰もが日常生活で使うと役立つものだと思うので、ここでご紹介させていただきたいと思います。

<① ‟簡潔に“スキル>
 コミュニケーションの時、話す内容を短くすることはとても大事です。話す内容が長いと要領を得ないですし、聞く側は聞く気をそがれてしまいます。
 例えば、相手が決まり事を破ったとしましょう。私たちはちゃんと相手にわかってほしいので、そういった時には大体長く話してしまいます。「今までも何回も何回も言ってきたけど、また決まり事を破ったよね。そもそも私が何でこの決まり事を作ったかというとね、○○□□・・・だからあなたが約束を守らないと○○□□・・・ということなのよ」と長く話すと、大事なところがよくわからない上に、聞き手は嫌になってしまいます。
 一方で、簡潔に短く伝えると印象は異なります。「約束を守らないと信用することが難しくなってしまうから、次から約束を守ってほしい。」など、伝え方は色々ですが、短い方が相手は聞きやすいし、聞く耳を持ちやすいでしょう。

<②“ポジティブに”スキル>
 ‟ポジティブに“と聞くと、明るく前向きな言葉を言う意味に感じますが、そうではありません。ここでいう‟ポジティブに”スキルとは、否定文ではなく肯定文で伝えることを指します。否定文とは、「○○しないでほしい」という言い方で、肯定文とは「□□してほしい」という言い方になります。
 例えば、掃除をしないでゴロゴロしている相手に対して、「ゴロゴロしないでよ」というのは否定文、「掃除を手伝ってほしい」というのが肯定文になります。否定文だと、相手は「では何をしたらいいの?」と感じる場合が多く、否定された感覚が強いので反発したくなります。肯定文だと否定される感覚は薄く、何を望まれているか明確にわかるので聞き手としては動きやすいわけです。

 普段のコミュニケーションは癖のようなもので、新しいコミュニケーションスキルを身につけるには時間と練習が必要です。良好なコミュニケーションを作るため、練習してみていただけたら幸いです。

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