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シドクリ通信 第71号

January 10, 2015

【最近の大学事情】

 当院で臨床心理士として勤めていたS先生が北海道大学に赴任されました。彼の送別会でそのうちに遊びに行く約束をしていましたので、約束通りS先生を訪ねて何人かのスタッフと一緒に初冬の札幌に行ってきました。

 札幌は一週間前に大雪が降ったそうですが、訪れた日は雪も消えていて、気持ちの良い晴天に恵まれました。大学の広いキャンパスを歩き、クラーク像で記念写真を撮ったり、総合博物館を覗いたりしながら、彼の職場である保健センターに向かいました。ここで彼は学生のカウンセリングを担当しているのです。

 大学内のメンタルヘルスを取り巻く最近の状況について、S先生にレクチャーしていただきました。研究費不正問題、カルト問題、イスラム国問題、「最近の大学生」問題、ハラスメント、年俸制導入、スーパーグローバルなど、報道で漠然と耳にしていた内容もありましたが、初めて聞く内容も多く、あらためて最近の大学が様々な問題を抱えていることを認識しました。

 私が知らなかったのは“G型大学”と“L型大学”という言葉です。これは文科省の有識者会議で提案されたキーワードだそうです。今の大学をグローバルな人材を育てるG(グローバル)型大学と、職業訓練教育をほどこすL(ローカル)型大学とに分けて教育しようというわけです。旧帝大や早稲田、慶應などはG型で、それ以外の大学はL型になるそうです。

 加えて、国立大学は理系だけにして、文系はすべて私立大学に任せるという案が出ているというのです!これには驚きました。これでは、文系志望の優秀だが貧しい学生たちの教育を受ける権利が奪われてしまうと思いました。

 今の大学は教員も学生も成果を求められているようです。例えば最近文学部の人気が落ちているようですが、その理由としては業績になりにくく、就職に不利だからというのです。業績と就職。分かりやすいけど・・・

 でも、学問というのは本来そういうものではないはず。文学部で学ぶ文学、哲学、歴史学、宗教学などは、人間の教養に不可欠な分野だと思います。しかし、この厳しい時代において、そんなきれいごとは通用しなくなっているのかも知れません。

 さて、このような大学を取り巻く最近の状況変化の結果として、S先生のまとめとしては、「大学教員は競争」「学生は無気力」という構造になっているとの結論に至りました。

 高田馬場は学生街ですので、私のクリニックにも学生さんや大学関係者が多数訪れます。それらの方々の抱えるメンタルヘルス上の問題は、最近の大学事情を大きく反映したものになっていると思われます。

 私も大学という場所から離れてだいぶ時間が経ちましたが、あらためて最近の大学事情について学ぶ機会になりました。

 

 

【ニッカウヰスキー余市蒸溜所】

 札幌から1時間半、余市にあるニッカウヰスキー蒸溜所に行ってきました。学生時代、私はバックパッカーとして北海道を旅行し、この蒸溜所にも立ち寄ったことがあります。日本のスコットランドと称されるウヰスキーの聖地です。

 北海道らしい広大な自然環境と、施設内に点在する煉瓦色の建物群が、レトロな雰囲気を作っていました。建物群は昔のままでしたが、人の多さには圧倒されました。そう、ここは現在放映中の朝ドラ「マッサン」の舞台だからです。施設内を散策し、醗酵棟や蒸溜棟、旧事務所などを見学し、竹鶴政孝の功績について勉強しました。

 お目当ての試飲会場は、沢山の人でごった返していました。さながら学生食堂のようです。座る場所を確保し、一種類につき一人一杯までとのことでしたので、私は試飲できる三種類のウヰスキーを一杯ずつ飲み、モルトの香りと味わいを楽しみました。学生時代に来た時も試飲はできたのですが、その時は人も少なくカウンターの前で2,3人が飲んでいたくらいだったと記憶しています。試飲会場の変わり様に、ドラマの影響の大きさを感じました。

 

 

【情報の消化力】

 毎日のように、私のクリニックには医学雑誌や小冊子、リーフレット類が送られてきます。医師会、診療所協会、各種学会、製薬会社など、あちこちからです。

 パソコンにも様々な情報が届きます。ネットニュース、医療系ネットニュース、医師会や診療所協会からの連絡、メーリングリストへの投稿など、情報はたちまち山のようになります。家に帰ると、テレビから流れるこれまた情報の洪水。ほとんどの情報は正確には理解できないまま、頭を通り抜けていきます。

 最近、私はある本で「情報の消化力」という言葉を見つけました。人間の情報処理能力には限界がある。食べ過ぎると消化不良を起こすように、情報が多過ぎると結局はゴミくず同然になってしまうというのです。

 これはもっともな話だと思いました。ネット社会になり、私たちは必要な情報をいくらでも得ることができます。自分の病気や薬に関して、詳細に調べてくる患者さんがおりますが、情報に振り回されてしまい、過剰な不安を抱いてしまう方も多いと思います。正しい情報か否かを的確に判断する能力を身につけたいものです。

 蛇足ですが、私は半年前に新聞の購読を止めました。最近の新聞は信用できなくなってきたからです。新聞がないと朝食がゆっくり食べられます。新聞紙を捨てる手間も省けます。ほぼ一日、患者さんとお喋りしていますので、私のニュースソースはほとんど患者さんです。その日、気になった内容をネットでチェックし、情報の確認をしています。

 

【お知らせ】

○保険証は、月初めの受診の際に必ず提示してください。保険証の提示がない場合は自費診療とさせていただく場合があります。後日、保険証を提示していただければ返金致しますが、事務手続き上、月をまたいだ場合は返金できません。該当の月内にご提示をお願いいたします。また、保険証の変更がありましたら、すぐに受付までお知らせください。

○自立支援医療制度をご利用の方は、受診の都度、必ず受給者証を提示してください。

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